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★★★第14回公演★★★

『怒れる人たち』


【公演日時】2017年4月19日(水)~23(日)
  19日(水) 20日(木) 21日(金) 22日(土) 23日(日)
14:00
19:30

【チケット】前売券 (一般):3500円/(高校生以下):2000円
[チケット予約受付中]

【会場】新生館スタジオ
【アクセス】東武東上線「中板橋」駅 徒歩4分

【お問い合わせ】jackpot2010@live.jp
コンテントヘッダー

リレー台本10人目。 ラストはまちゃき先生よろしくね!

お待たせしました!遅くなってすみません!増田薫です。
始めから繋げてみました。長いですが。。。

どうぞ~・・・







ここはハイツ石神井物語(仮)

登場人物

春野:22才♂。ハイツ石神井201号室。田舎から就職の為に引っ越してきた。

夏木:49才♀。ハイツ石神井101号室。大家さん。旦那さんと一緒に暮らしている。

秋田:32才♂。ハイツ石神井203号室。

冬月:27才♀。ハイツ石神井103号室。

時子:23才♀。探偵。202号室に住む住人のことを調べているらしい」。

-----------------------
ピンポーン♪

夏木「(はーい)」

ガチャ

夏木「はい。」
春野「あ、こんにちは大家さん。引っ越しの方終わりました。今日からよろしくお願いします。」
夏木「ああ、春野さんお疲れ様。今日からよろしくお願いしますね。」
春野「はい。ご迷惑を掛けないように気を付けますので、どうかよろしくお願いします。」
夏木「あら、いいのよ。賑やかくらいが良いんだから。お友達とか気にしないで呼んだりしてね?」
春野「ありがとうございます。あ、これつまらない物ですが。」
夏木「あらあら、気を使わなくても良いのに。ありがとう。何か分からない事や困った事があったら遠慮なく言ってね?」
春野「はい。あ、早速なんですが段ボールなんかの回収は何曜日ですか?」
夏木「段ボールは水曜日ね。新聞や雑誌、古着なんかも水曜日よ。」
春野「ありがとうございます。あの…他の部屋の方にもご挨拶をしたいんですが、この時間は皆さんいらっしゃいますか?」
夏木「どうかしら…お仕事されてる方もいらっしゃるから。103号室の冬月さんはいらっしゃるかもよ?」
春野「そうですか、じゅあこの後訪ねてみます。」
夏木「あ、春野さん、食器なんかもう揃えたのかしら?」
春野「いえ、これから買いに行こうかと思ってます。」
夏木「じゃあ家の使ってないお皿とかいらない?貰い物でいっぱい増えちゃってね、捨てるわけにもいかないし。良かったら貰ってくれるとありがたいんだけど。もちろん使ってない物だから安心して?」
春野「え?いいんですか?是非いただきたいです!」
夏木「あら良かった!じゃあ、適当に見繕って後で部屋に持っていってあげるわね。」
春野「いえ、後で僕が来ますよ。」
夏木「いいのよ、部屋の片付けもあるでしょ?後で持って行くから。」
春野「何から何まですいません。」
夏木「いいのいいの、、若いんだから遠慮しないの。じゃあまた後でね。」
春野「はい、ありがとうございます!」

ガチャ
春野「ああ…、良い大家さんでよがっだなぁ…。」
冬月「ほ~んと、よがっだべなぁ。」

真後ろからした声に驚き、振り返る春野

春野「うわああぁぁぁ。」
冬月「あはははは。ゴメンゴメン驚かせちゃったね。君が今日引っ越してきた子?学生さん?」
春野「あ、はい。そうです!今日からお世話になります。201号室の春野と申します!あ、でも今年の春からは社会人になります。・・・あの、お名前お伺いしてもよろしいですか?」
冬月「あたしは103号室の冬月。そっかぁ。新社会人ってことね。初々しいなぁ。なんかかわいい。」
春野「か、かわいい!?」
冬月「うん。一生懸命訛りも隠そうとしてるとことかね。」
春野「えっ!?僕、まだ訛ってますか?スピードラーニングめちゃくちゃ聞いて練習したのに。」
冬月「え!?スピードラーニングって英語が話せるようになるって言うやつだよね?」
春野「はい。最初は英語覚えるつもりで購入したんですけど、聞き流してたら、英語よりも日本語の方が自然と入ってきちゃって。」
冬月「あはっ。そりゃそうだよね!で、それをお手本にしてきたんだ。」
春野「はい。大橋さんと稲田さんには本当に感謝してます。」
冬月「大橋さん?稲田さん?」
春野「あ、スピードラーニングの声の人です。なんか、もう毎日聞いてたら中の人が気になっちゃって。」
冬月「そうなんだぁ。やっぱりなんかかわいいね。」
春野「いや、そんな。僕なんかより冬月さんの方が全然かわいいですよ!」
冬月「そんなの当たり前でしょ!ふふっ。でも、ありがとね。お世辞でも嬉しいよ。」
春野「いえ、お世辞なんかじゃないです!ほんとにそう思ったんです。あ、そうだ!これっ。つまらない物ですが・・・。」
冬月「え~。こんなのいいのに!それに、つまらなくなんかないよ。ハルくん。」
春野「ハルくん?」
冬月「うん。そう。あたしより年下だからね。何かあったらおね~さんに言ってね。」
春野「はいっ!是非!」
冬月「じゃあ、あたし部屋に戻るね。あ、あと203号室の秋田さんには気を付けた方がいいよ。なんかあの人いっつもスーツにサングラスしてて怪しい雰囲気醸し出してるから。」
春野「スーツにサングラス!!あはは、殺し屋でもやってるんですかね!っていうかむしろゴスペラーズか!みたいなね!ププ。ま、とにかく気を付けます。」
冬月「あ・・・。」

冬月の視線を辿ると、そこには秋田が。

春野「は、はじめまして・・・。い、イカしたウェーブの髪ですね。。。」

秋田、無言で立ち去る

春野「ぼ、僕殺されちゃいますかね・・・?」
冬月「う~ん。その時は目撃証言してあげるね。じゃっ。挨拶回り、頑張って!」
春野「あ、ちょっと冬月さん、待って!・・・あ~ぁ。ど~すっべかなぁ。」

すると102号室から何やらがりがりと引っ掻くような音が聞こえてくる

春野「あ、102号室の人いるのかな。」

ピンポーン♪
反応なし

ピンポーン♪
反応なし

春野「あれー、気のせいかな。」

ドアに耳を当ててみる

時子「空き巣?」
春野「わ!びっくりしたー!ち、違うだよ!あ、いや、違いますよ。」
時子「じゃなに?このアパートの人?」
春野「そうです。今日201号室に越してきたばかりですけど。」
時子「ふーん、そうなんだ。」
春野「あ、あなたこそどなたですか?」
時子「あたし?あたしは、まあいいじゃない。」
春野「え?」
時子「そうだ、あんたの部屋行こ!」
春野「ええ?!」
時子「いいから、いいから。」

時子、春野をひきずるようにして2階に上がり201号室の前に連れて行く
202号室にチラッと目をやるが

時子「さ、開けて。」
春野「いや、開けてって。」
時子「いいから早く開けてよ。寒いし。」
春野「いや、だからなんで…」
時子「もうグズだなあ。貸して。」

時子、春野の手の鍵を奪い取り、さっさとドアを開けて中に入ってしまう。

春野「あ、ちょ、ちょっとー!」

春野も仕方なく中へ

時子「ありゃー、ひどいもんね。ダンボールだらけで足の踏み場も無いじゃない。」
春野「余計なお世話ですよ。越してきたばかりなんですから当然でしょ!それよりあなた何なんですか?人の部屋に勝手に上がりこんで。」
時子「まあ硬いこと言わないで。」
春野「硬いことって、もう何なんだ。出てってくださいよ!」
時子「そう怒んないでよ。あたしは時子っていうの。時ちゃんでいいわ。よろしくね。」

言いながら202号室との境の壁に耳を当てている

春野「時ちゃんって。このアパートの人ですか?」
時子「うん?あー、まあそんなとこね。」
春野「そうなんですか?何号室ですか?」
時子「あんた、なんて言うの、名前。」
春野「春野ですけど。ってか、ちょっとどこの部屋の方ですか?…あ、もしかしてさっきの102号室ですか。だったらすみません。なんか中から音がしたんでどなたかいるのかと思ったもんで、ご挨拶しようかと…」
時子「違うよー。」
春野「違うんですか?じゃあ、誰なんですか、あなた!」
時子「だから、と・き・こ。」

言いながら携帯を出して電話をかける
壁越しにかすかに呼び出し音が聞こえるが電話に出る気配は無い

時子「ちっ!」
春野「壁、薄っ!」

ピンポーン♪
ガチャ

春野「早!」
夏木「春野さん、持ってきたわよ、食器。あら、ガールフレンド?」
春野「いえ、ち、ち、違いますよ!この人は!」
時子「そうなんですー。こんにちは。今お友達になりました。」
夏木「そう。若い人はいいわねえ。なんでもスピーディで。もうおうちに入れる仲になるなんてねえ。わたしが若い頃なんてとてもそんな…」
春野「いえ、だから違いますよ。それにピンポーン♪ガチャもスピーディすぎるでしょ。」
夏木「春野さん、どうかしらこんなのとりあえず持ってきてみたんだけど見てみて。要らないのがあったら返してくれていいのよ。まだ他にもあるの。押入れ開けたら、もう出てくるわ出てくるわ。あんまりたくさんあるからまずはこれだけって思ってね。何でも言ってね。あ、そうだ。新品の小さな湯沸しポットもあるのよ。あれなんか一人暮らしの男の子にはちょうど良いわね。」
春野「あ、あの、大家さん。ありがとうございます。とりあえずほんとにこれで充分です。ご覧の通り片付けはまだまだこれからなんで、置いとくとこもないですし。」
夏木「あっそうね。そうね。あらやだ、ごめんなさいね。わたしったらおせっかいだもんだから、ついついあれもこれもってね。」
春野「あー、おせっかいだなんてとんでもない!ものすごく助かります。ありがとうございます。ホントにお茶碗一つ無いですから、ありがたく使わせていただきます。」
夏木「そうお?ホントに要るかしら。」
春野「ホントにホントに要ります。ホントにありがとうございます。また整理ついたら足りないものも出てくるかもしれませんから、そしたらその時またお願いします。」
夏木「そうね。そうだわね。じゃ、とりあえずこれだけ置いていきますね。また遠慮なく言って頂戴。」
春野「はい、どうもありがとうございました。」
夏木「はいはい、それじゃお邪魔様でした。」

閉めかけたドアを再び開けて

夏木「ポットどうする?」
春野「あ、それはいただきます。」
夏木「そう?じゃ」
春野「後ほど取りにうかがいます。片付け一段楽したら。」
夏木「そうね、そうだわね。それじゃ。」
春野「はい、失礼します。」

バタン


ガチャ

夏木「何度もゴメンなさいねぇ~。後は、お若い二人でごゆっくり~」


閉めかけたドアを再び開ける春野

春野「ちょっと待ってください!!勘違いですよっ!!この人は今会ったばかりで、僕とは何のカンケイもないんですよっ!!!!!!!」
夏木「そ、そんな必死に否定しなくても~…」
春野「はぁはぁはぁ………スイマセン。つい………。」
夏木「………………。」
春野「………………。」
夏木「……あ、あ~でも、調度良いんじゃない?その子も以外とかわいい顔してるし、あなたも引っ越して来たばっかでさみしいでしょ?」
春野「違うっ!!!!」
夏木「えっ?」
春野「僕は…僕は…。一目みたときから………大家さん、あなたのことが………。あ、いや、スイマセン。気にしないでください。」
夏木「ハ…ハルちゃん…///」
春野「………あっ、そうだ!部屋が片付いたらまた遊びに来てください。大家さんに頂いた、このめおと湯呑みでお茶でも飲みませんか…////」
夏木「うん…わかったわ////……あ~そうだ、そうだっ!そろそろ旦那が帰ってくる時間だわっ!夕飯の準備しなくっちゃ!今夜は濃~厚クリームシチューよ~。それじゃ~ね~」


バタン…。


時子「へぇ~~~~。」
春野「なんだよっ!まだいたのかよっ!」
時子「ハルちゃんっ♪だって!」
春野「うるさいよっ!早く帰れよっ!」
時子「へぇ~~~~。あぁゆうのが趣味だったんだぁ~」
春野「おまえに関係ないだろっ!」
時子「熟女好きなんだぁ~」
春野「そうだよっ!!悪いかよ!!俺は無類の熟女好きなんだよ!!あぁゆうのたまんねぇんだよなぁ~………。って、言わせてんじゃねーよ!!」
時子「ふふふ。」
春野「で、あなたは一体誰なんですか?いきなり人の部屋入り込んで失礼にも程があるでしょ」
時子「あー、私?私はこの近くの探偵事務所の者よ。こうみえて探偵よ。」
春野「探偵…?あなたが?」
時子「そうよ。女探偵ってやつよ」
春野「…。」
時子「なによ?」
春野「あ、いや、やっぱあ~都会はすごかねぇ~。」
時子「あんたどこから来たのよ。まぁいいわ。今、このアパートの住民の調査中なの。怪しいと思うのよね~。あの人」
春野「あの人って…。」
時子「あっ、そろそろ時間だ!帰らなきゃ!じゃあまたね、ハ・ル・ちゃんっ♪」
春野「あっちょっと待って…!」


バタン


春野「なんなんだべ。でも、探偵が調査って・・・。よぐ考えるとなんか物騒だよな。」

と、隣の202号室から、また携帯の呼び出し音が聞こえる。

202号室の住人「もしもし。・・・3匹の小豚。」

春野「!!こんなに会話が丸聞こえなのけ・・・。てか今度は普通に電話にでてる・・・。」

202号室の住人「その件に関しても、明日報告書を提出する。明日は14時に花小金井駅だ。東小金井じゃないぞ、間違えることのないように。以上。」

春野「聞ぎたくねえのに全部聞こえるっぺ。自分も気をつけよう。」

と、202号室から、釘を打つような音が聞こえてくる。コンコンコン。

春野「なんだ、なんだ。家具でも取り付けてんのけ?」

しばらく、コンコンが続いたあと、今度はドリルを使っているような音がする。ドドドドドド。

春野「ぎゃっ!これはもう、うるさすぎる・・・。初日で隣人ともめたくねえけど・・・。挨拶に行くついでに、ちょっと静かにしてもらえねか、行ってくんべ。」

春野、部屋を出ると、そこに、秋田が立っている。秋田はどうやら202号室を訪れようとしていたらしい。

春野「あ、秋田さんですよね?さっきは、あの失礼いたしました。僕、201号室に今日引っ越してきました。春野と申します。これからよろしくお願いいたします。」

秋田「・・・・よろしく。」
春野「あ、202号室の方とお知り合いなんですか?」
秋田「い、いやあ、別に。」
春野「あ、もしかして秋田さんもうるさいから苦情言いに来たんですか?そうですよね?釘を打つ音がすると思ったら、今度はドリルの音で・・・。202号室の方も引っ越してきたばかりなんですかねえ。」
秋田「・・・。おい、お前。」
春野「はい?」
秋田「悪いことは言わねえから、202号室のことを詮索するのはやめときな。」

秋田203号室に戻っていく。


一旦部屋へと戻った春野
隣室の音は止んでいる

春野(あれ?静かになってんな。んだば、ちょっとお茶でも飲んでから隣に挨拶に行ぐかな。
   行ぐの怖いな。
   このアパート、女性陣はいいんだよな。
   大家さんは俺好みの熟れ熟れの素敵な女性だし、103号室の冬月さんも可愛くて合格!
   でも203号室の秋田さんはゴスペラーズの格好した殺し屋みたいだし、202号室は詮索するなとか意味深な事言うし。隣なんだから気になるでしょ!ていうか、あんなに壁薄くて電話の声丸聞こえで、気にすんなって方が無理だべ!)


そこへ、またしても隣室から騒音が鳴り響く
今度はチェーンソーで何かを切っている様な音


春野「これはもう我慢できね。」

部屋を飛び出し、202号室の前へ
激しく戸を叩く春野

春野「すいません。すいませーん。隣の部屋の者ですが」

ドンドンドン

春野「すいませーん。すいませーん。」

ドンドンドン


暫く続けると、音が止み、玄関が少し開いた
隙間から目だけが覗いている


202号室の住人「はい。」
春野「あの、今日隣りに引っ越してきた春野と申します。」
202号室の住人「はぁ」
春野「あのですね、お願いがありまして。
   このアパート、結構壁が薄いみたいですし、もうちょっと静かにしてもらえないでしょうか。」
202号室の住人「・・・・・・」
春野「あの・・・」
202号室の住人「・・・・・・・・・」
春野「あのぅ」
202号室の住人「・・・聞いたのか」
春野「え?」
202号室の住人「聞いたのか」
春野「え?」
202号室の住人「聞いたんだな」
春野「え?」
202号室の住人「わかった」

バタン
玄関が閉められる

春野「えーーーーーーーーーーーーーーーーー?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

冬月「はい、どうぞ」
春野「ありがとうございます。いただきます」
冬月「砂糖とミルクは?」
春野「いえ、結構です。すみません」
冬月「それで、聞きたい事って?」
春野「ああ、えっと、202号室の事なんです。
   いや、そんなの大家さんに聞けばいいとは思うんですよ。
   思うんですけど、大家さんの前だと、胸がドキドキしちゃって上手く喋れなくなっちゃって」
冬月「ああ、そうね、なんとなくわかる~。大家だもんね。最初は緊張するよね」
春野「いや、そういうのじゃなくて(頬を赤らめる春野)」
冬月「・・・」
春野「で、秋田さんには202号室は詮索するなとか変な事言われてるから聞きに行きづらいし、102号室の人には未だに会えてないし」
冬月「それで私の所に来たんだ」
春野「はい。一人暮らしの女性の部屋に行くのはどうかとは思ったんですけど、どうしても気になってしまって」
冬月「ふーん」

(引っ越した日の事を話す春野)

春野「あれ以来大きな物音はしなくなったんです。だけど、今度は夜中にぼそぼそと何か言ってるんです。
   何を言っているのかまでは聞こえないんですけど、何時間も。
   それに、昨日気付いたんですが、隣の部屋との間の壁に小さな穴があいてたんです。
   よく見ないとわからない位ちっちゃい穴が。
   気のせいかもしれないんですが、そこから見られてるような」
冬月「わかった。君の状況はよくわかった。その上で言わせてもらうけど」
春野「はい」









冬月「202号室は誰も住んでないわよ」

春野「へ?だってさっき電話の話しも聞こえたし、実際に202号室の人と会いましたよ。黒のニットとサングラスで顔が全然分かりませんでしたけども。そして202号室の人を調べてる時子さんて探偵とも会いましたし。」

冬月「大問題じゃない!ちょっと大家さんに報告してくる!」
春野「あ!ちょっとまってくだ」

バタン。。。

春野「もう。せっかちだなぁ。」

ドンドンドン。

春野「あ!戻って来たのかな?冬月さん?どーぞ!」

春野「!!!!!」

202号室住人「こんにちは。」

202号室住人が帽子とサングラスを取ると。

春野「ん?秋田さん?んん?なんで?二つ部屋借りてんの?」
秋田「色々と事情がありまして。そしてあなたにも協力して頂こうと。」
春野「ん?ん?全然話しが見えません。あの小さい穴は?なになに?こわい!泣」
秋田「先ほど、女性と会っていましたね?」
春野「冬月さん?」
秋田「違います。」
春野「時子さん?探偵の?」
秋田「そうです。実は彼女は探偵なんかじゃありません。そして私は怪しくなんかありません。」
春野「怪しいです。」
秋田「私は警察です。」
春野「嘘です。」
秋田「嘘じゃありません。警察手帳もホラ。」
春野「偽物です。汚れてます。」
秋田「いい加減にしてください。逮捕しますよ。」
春野「すいません。」

秋田「いいですか?」
春野「・・・はい。」

秋田「彼女は・・・・・」

春野「…はい」
秋田「……某国のスパイだ」
春野「あっちょんぶりげっ!?」
秋田「あっちょ…??
なんだその意味不明な言葉は!素朴な田舎者みたいな風貌をしているが、なにかの暗号か、それは!まさか、きさま、工作員だなぁ!!」
春野「あっちょんぶりげっ!?は驚きの言葉。手塚治大先生へのオマージュです。ぼくはお察しのとおり素朴な田舎者ですよ」
秋田「手塚先生…。おしい人を亡くされた」
春野「それで、スパイってゆーのはどういうことですか?」
秋田「…そもそも、このアパートなのだ!なぜ、君はここに引っ越してきた!なぜ、あの大家は君を受け入れたのだ!君は君自信の命を守る権利がある。そして、私は君のような一般人を守る義務がある。」
春野「…あっちょんぶり」
秋田「あぁ、手塚先生。この素朴な田舎者を見守りください。…心して聞け。このアパートは反政府組織『アルカナイカ』の拠点なのだよ。」
春野「そんなバカな話ってないですよ!」
秋田「貴様ぁーそこはあっちょんぶりげっ!?と言うところだろう!」
春野「どうでもいいですよ、そんなことは!でもなんで、ぼくのような素朴な田舎者が入居できたんでしょうか?」
秋田「それを言うなら、なぜおれが入居できているんだ!…わからんのだ、やつらは何をたくらんでいるのだ。おれもいとも簡単に入居できたよ。そこがまた不気味だ。しかし、私は危険とはわかっていても潜入しなければならない。そして、住んで半年だ。やつらは大人しいもんさ、まったく普通に生活しているとしか思えん。」
春野「203も202も2つとも借りてて怪しまれないんですもんね」
秋田「私は203しか借りておらんよ」
春野「え?だって202から出てきたじゃないですか!?」
秋田「君はめぞん一刻という漫画を知ってるかね?」春野「むかし読んだことはあります。」
秋田「四ッ谷さんという人が出てくるだろう。五代くんの部屋との壁をくり貫いてのぞきやらをする。私は四ッ谷さんが大好きでね。202号室はそのオマージュなのだよ。202を通り201の君をのぞく。」
春野「何を言い出すんだ、あんたは!犯罪だぞ、犯罪!」
秋田「バカ者!この警察手帳が目に入らぬというのか!君をのぞくなんて冗談に決まってるだろう。全てはアルカナイカの実態を調査するためだ。分かってくれ、伍代くん。」
春野「ぼくは伍代くんじゃないだべやー」
秋田「冗談だよ、冗談。君はからかいがいのある奴だな。」
春野「もう真面目に話てくれないと怒りますよ!って、この部屋、冬月さんの部屋ですよ。こんなべらべらと話てていいんですか?あれ?冬月さんは味方ですか?」
秋田「冬月は組織の人間だ。そして、あの女。時子だっけ?あいつは私たちの味方だ。」
春野「味方のくせに名前がうる覚え?」
秋田「あいつはコードネームをころころ替えるからな。わからんのだ。」
春野「そうなんですか」
秋田「そうなんです。そして、なぜ私がこんなにもここでべらべらと喋っているかというと。君のおかげだよ。ごだ…いや、君。」
春野「春野です。ぼくのおかげとはどういうことですか?」
秋田「かねてから私は組織の内部に迫ろうと試みてきたが、やつら、何気にガードが固い。そこへきて君が入居そうそう冬月の部屋に侵入した!それにあやからない手はないじゃないか!」
春野「ガードが固い?きさくな人たちだけどな。すんなり入れてくれたし」
秋田「私が入ろうとしたら、断りやがったよ、あの女!人を軽蔑した目で見やがって。」
春野「でも、秋田さんが来ていたら、冬月さんは不信がるんじゃないですかね?」
秋田「私は不審者じゃないぞ。これが目に入らねぇってのか。君に用があったということにすればよかろうよ。そもそも、あの女、私がここに訪ねてきてもドアさえ開けちゃくれない。」
春野「まさか、部屋を調べたりしないでしょうね?やめてくださいよ。冬月さんが帰ってきたら怒られるじゃないですか!」
秋田「やっと、部屋に入れたんだ。今を逃したら二度とチャンスが来ないかもしれないだろ!」


春野(…ひょっとしたらこの人、ただの変態かもしれない…)

秋田、冬月の部屋を探ろうとする。

春野「ちょ、ちょっと!ダメですってば!」
秋田「良ーって!大丈夫だって!」

ガチャ

冬月「ただいまー。って、え?何してるの?」
春野「あー!冬月さん!この人が勝手にー!」
秋田「現れやがったな…。今日こそお前の正体を暴いてやる!こいつの前でな!」
冬月「は?何言ってるのよ。」
春野「そうですよ。秋田さんやめましょうよ。」
秋田「いい加減にしろ!お前は反政府組織『アルカナイカ』ナンバー2だろ。」
冬月「……言い逃れはできないようね。」
春野「え?」
冬月「あんた、何者?」

冬月、突然拳銃を取り出す。

秋田「思った通りだ。」

秋田も拳銃を取り出す。

春野「っっっぇえええぇええ!?(そ、そんな、冬月さんが悪者?!どーゆーことだべ?!)」
秋田「手加減しねーぞ。」
冬月「こっちの台詞よ。」
春野「なんで?なんで!二人とも拳銃なんて!」
秋田「いっただろ?あいつは反政府組織の人間、俺は警察だ。拳銃くらい持ってて当然だ。」
春野「じゃ、じゃあ冬月さん…」
冬月「そうよ。私は『アルカナイカ』のメンバーよ。」
春野「うそだべ。うそだと言って!」
秋田「だから言ったろ。 お前は危ないから下がってろ!」
春野「待って待って!」
秋田「今日ここでお前を倒す!」
冬月「望むところよ!」

シュッ!シュッ!

春野(…あれ?拳銃ってこんな音じゃなかったような。俺、耳おがしくなっだのか。ん?ごれ水?)
秋田「ぶッ。あっはっはっはっは!」
冬月「あはははははは!」
春野「どうしたんですか?え?二人とも!」
秋田「せーの!」
秋田・冬月「どっきり大成功!」
春野「ど、どっきり?ちょっと、どうゆう…」
冬月「ハルくんが来るって言うから計画したドッキリよ。」
秋田「要は歓迎パーティーだな。」
春野「じゃ、じゃあ!」
冬月「悪の組織云々は全部嘘よ。秋田くんが考えたシナリオ。」
春野「そうなんですか!で、でも拳銃は?」
冬月「いやだ、水鉄砲よ。100均のね!」
春野「なーんだ!え、でも202号室は?」
秋田「大家さんもグルってことさ。」
春野「…だいぶ凄いドッキリですね。」
冬月「まあね。でも新しい人が来るならこれくらいやらないと!」
秋田「そうそう!」
春野「あ、ありがとうございます。」
冬月「じゃあ、大家さんも呼んで、歓迎パーティーしよ。」
秋田「今夜は飲むぞーー!」
冬月「この人、飲むと凄いからね。がんばろうね。」
春野「は、はあ。あ、あと一つ良いですか?」
冬月「ん?」
春野「あの、時子さんって?」
秋田「あ。そいつ俺も気になってたんだよな。春野がシナリオにない女の名前言うから冬月が勝手に増やしたのかと思ってた。冬月の友達?」
冬月「…時子なんて知らないわよ?」
3人「……………。」
春野(あーーよがっだべ。全部嘘か。秋田さんも変態じゃないっぽいし、よがっだなあ。ってこんなこと考えてる場合じゃないべ。時子って・……誰?!)


――その夜――

202号室にて…
春野の歓迎パーティーをしている。

「あははははははっ!」
「わはははははーー!」
「おほほほほほほほほーおーほほほほほほほほっ!」
「あはあはあはあはあははははー・・・」
「へへへへへへっへへへ」
「ひゃーはっはっはっはっはっはー」
「うひょひょひょひょひょー」

春野「ちょっとーみなさん笑いすぎですよ。俺、拳銃がでてきた時はもう本気で死ぬかと思ったんですからぁ!!」
秋田「ありゃー傑作だったよ!伍代くんのあの顔!いやぁー大家さんにも見せてあげたかったなぁー」
夏木「あらぁー見たかったわぁ~」
春野「大家さんまでぇ~・・・てゆーか伍代じゃないです!春野です!」
冬月「私、水鉄砲に怯えてるハルくん見たら笑いそうになっちゃったわよ。でも迫真の演技だったでしょー?」
春野「えぇ、まぁ。信じ切っていましたから僕。」
夏木「久しぶりに新しい人が入ってくるってみんな楽しみにしてて、ね?」
冬月「どうせなら派手にどっきりとかやっちゃう?みたいなノリになって」
秋田「で、俺がシナリオを書いたってわけ!どう?」
春野「ど、どうって・・・まぁ、一生忘れもしない思い出にはなりましたけど・・・。」
秋田「そうかそうか!まぁ、俺のシナリオが良かったってことだな!あっはっはっはっは!」
冬月「あら、私の演技も良かったでしょー?」
大家「とにかく、大成功で良かったじゃない。ね!」
春野「良かった・・・のか・・・?まぁ、歓迎してもらってっるってことで、ありがとうございます。東京は怖い人ばっかだと聞いてたんですけど、なんかこのアパートのみなさんは、家族みたいなあったかい方々で、すごく安心しました。」
夏木「そう言ってもらえると嬉しいわ。」

ピーンポーン♪

夏木「あら、誰かしら?」
冬月「他に誰か呼んだ?」
秋田「いや、俺は呼んでないぞ」

時子「ハルちゃんいるー?」

夏木・秋田・冬月「・・・?」

春野「と、時子さん!?」

夏木・秋田・冬月「時子??」



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